涙の焼き付き修理…そのA

前回までに、エンジンの取り外しを完了して、その後の修理計画を練っていましたが、 棒茄子も入った後ということで、ショップに出すことにしました。
今回、O/Hを依頼したのは鈴鹿にあるバトルファクトリーさんです。 何度か作業内容についての相談をメールで行ったのですが、その対応が非常に良かったので、ここに出すことに決めました。

という感じで今後の修理計画が立ったので、腰下O/Hに備えて腰上をバラバラにします。
手術台は清酒用の通箱です。高さがあって、底に穴が開いているのがナイスです。


まずは下のシリンダーから外してみます。とりあえずヘッドをオープン!!!

ん?なんじゃこれ〜〜!なんか正体不明の鉄粉?が大量にありますやん!理科の実験にピッタリな砂鉄ですな。。。
ってか、何やねんこれは〜!しかもこの鉄粉をピストンで打ち砕いたみたいで、シリンダーヘッドもボコボコ。。。ヘッドのご臨終を確認しました(なーむー)
そして、シリンダーをご開帳♪

焼き付いていると思われるので、苦戦を予想してましたが、案外アッサリと抜けました。(「すぽん」って感じ。)
で、肝心のシリンダーですが…The End…ズタズタですな〜。
ピストンもいい感じに"しま模様"…リングはピストンと一体化してます〜。

ところが、シリンダー内のキズをよ〜く見ると砕けたピストンの破片をシェイクした跡であって、焼き付いた訳ではないみたい。(そういうのを焼き付きというの?)

そんな感じなんで、このシリンダーは後ほど磨いてみます。
お次は後ろのシリンダーです。
これって本来ならばスタッドボルトの保護のために後ろからバラすのがいいみたいです。

こちらもヘッドをオープン
ん〜普通…でも、ボコボコのヘッドを見た後だとすごくキレイに見えます。
微妙に吹き抜けていましたが、いたって健全です。まぁこんなもんでしょ?
"逝ったピストン"と"まともなピストン"を並べてみました。
なんとも男らしい、どす黒いグレートな柄になってます。。。
はぁ…貧乏人には厳しい眺め。
ここまでバラした状態で入院です。
腰上を取り外すと意外と軽くなります。こんなエンジンで200km/hくらい出るって、ちょっと信じられないですね。
しかし汚いので、ある程度洗浄してから入院することにしました。灯油とパーツクリーナーの香りでラリってしまいそうです〜

ちなみに下側のクランクは大端ベアリングがどこか異次元の世界へ消し飛んでました。こりゃリアがロックしても不思議じゃないです。

と、ここまでバラした状態で鈴鹿のバトルファクトリーさんに持ち込みました。
バトルファクトリーの永友さんと相談の結果、
「ケース交換交換したらキッチリ組めるけど、ケースは高いしねぇ…キズは何とか修正するとして、とりあえずクランクだけの交換でやってみましょか? レースに使わないなら多めにガスケットを入れたら何とかなるよ。」とのこと。
ん〜頼もしいお言葉。この言葉を信じてエンジンを預けてきました。
ちなみに、このバトルファクトリーさんの場所は鈴鹿シロートにゃわかりにくいです。。。かなり迷いました(汗)

そんな感じで入院手続きも終了したので、これからは来るべき組み立てに向けて部品の収集にかかります。
まずは逝ってしまったフロント側のヘッドですが、これはこの際センタープラグ化しようかなぁ…と考えています。

つづく。。。


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